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8. 適合性

8.では,キーワードの"MUST"(しなければならない),"MUST NOT"(してはならない),"REQUIRED"(必須の),"SHALL"(しなければならない),"SHALL NOT"(してはならない),"SHOULD"(することが望ましい),"SHOULD NOT"(しないことが望ましい),"RECOMMENDED"(推奨される),"MAY"(してもよい),及び"OPTIONAL"(オプションの)は,[RFC2119]に示されるとおりに解釈される。

この規定は,適合性の三つの水準を,完全性の順に定義する。

基本(Basic)

ページ付け又は聴覚レンダリングの最低水準をサポートするために必要なフォーマット化オブジェクト及び特性の集合を含む。

拡張(Extended)

簡略記述を除く他のすべてを含む。目標を高度なページ付けを提供することとするアプリケーションを意図している。

完全(Complete)

すべてを含む。

この規定への適合性は,これらの水準のいずれかへの適合性によって表現される。

この規定の与えられた水準への適合性を主張するアプリケーションは,与えられたメディアに関してそれに適用されるすべてのフォーマット化オブジェクト及び特性を実装しなければならない。

[B フォーマット化オブジェクトの要約]は,どのフォーマット化オブジェクトがこれらの水準のそれぞれに属するか,及びどのメディアに対するかを指定する。

[C 特性の要約]は,どの特性がこれらの水準のそれぞれに属するかを指定する。

適合性の最低水準は,基本とする。最小適合の実装は,実装対象メディアの基本水準に対して定義されるすべてのフォーマット化オブジェクト及び特性を指定したとおり処理しなければならない。

実装は,それが適合する以外の水準又は対象メディアからのフォーマット化オブジェクトを処理することを選択してもよい。相互運用性を確保するために,この規定は,拡張水準及び完全水準での,各フォーマット化オブジェクトに対するフォールバックを定義している。

与えられた水準のすべてのフォーマット化オブジェクトが,その水準に対してこの規定で指定されたフォールバックだけとして実装される場合,実装は,その水準への適合性を主張してはならない。フォールバックの正しい処理は,適合性を構成しない。

適合する実装は,この標準情報(TR)で定義される"writing-mode"(表記方法)値の少なくとも一つをサポートしなければならない。writing-modeは,初期値が"lr-tb"である基本特性として定義されるが,この特定のwriting-mode値又はその他すべてのwriting-mode値を適合するアプリケーションに課すことは,この規定の意図ではない。 実装が,スタイルシートで使用されるwriting-modeを,明示的にも又は初期値に依存することによってもサポートしない場合,"符号未定義文字グリフ"のメッセージを表示するか,又は内容を正確にレンダリングできないことの何らかの指示を表示するか,のどちらかを行うのが望ましい。


       

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