附属書C ECMAScript言語束縛

この附属書は，文書オブジェクトモデル水準2たどり及び範囲の定義に対する完全な ECMAScript [ECMAScript] 束縛を含む。定義は，たどり, 及び範囲に分けられる。

備考: 例外の処理は，ECMA-262第3版の規定([ECMAScript])に準拠したECMAScript実装だけによってサポートされる。

C.1 文書オブジェクトモデルたどり

オブジェクトNodeIterator

NodeIteratorオブジェクトは次の特性をもつ。

root: この読取り専用特性はNodeオブジェクトとする。
whatToShow: この読取り専用特性はNumber型とする。
filter: この読取り専用特性はNodeFilterオブジェクトとする。
expandEntityReferences: この読取り専用特性はBoolean型とする。

NodeIteratorオブジェクトは次の特性をもつ。

nextNode(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。
このメソッドは DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
previousNode(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。
このメソッドは DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
detach(): このメソッドには返却値がない。

プロトタイプオブジェクトNodeFilter

NodeFilterクラスは次の定数をもつ。

NodeFilter.FILTER_ACCEPT: この定数は，short型で，その値は1とする。
NodeFilter.FILTER_REJECT: この定数は，short型で，その値は2とする。
NodeFilter.FILTER_SKIP: この定数は，short型で，その値は3とする。
NodeFilter.SHOW_ALL: この定数は，Number型で，その値は0xFFFFFFFFとする。
NodeFilter.SHOW_ELEMENT: この定数は，Number型で，その値は0x00000001とする。
NodeFilter.SHOW_ATTRIBUTE: この定数は，Number型で，その値は0x00000002とする。
NodeFilter.SHOW_TEXT: この定数は，Number型で，その値は0x00000004とする。
NodeFilter.SHOW_CDATA_SECTION: この定数は，Number型で，その値は0x00000008とする。
NodeFilter.SHOW_ENTITY_REFERENCE: この定数は，Number型で，その値は0x00000010とする。
NodeFilter.SHOW_ENTITY: この定数は，Number型で，その値は0x00000020とする。
NodeFilter.SHOW_PROCESSING_INSTRUCTION: この定数は，Number型で，その値は0x00000040とする。
NodeFilter.SHOW_COMMENT: この定数は，Number型で，その値は0x00000080とする。
NodeFilter.SHOW_DOCUMENT: この定数は，Number型で，その値は0x00000100とする。
NodeFilter.SHOW_DOCUMENT_TYPE: この定数は，Number型で，その値は0x00000200とする。
NodeFilter.SHOW_DOCUMENT_FRAGMENT: この定数は，Number型で，その値は0x00000400とする。
NodeFilter.SHOW_NOTATION: この定数は，Number型でその値は0x00000800とする。

オブジェクトNodeFilter

これは，ECMAScript関数参照とする。このメソッドは Numberを返す。パラメタはNodeオブジェクトとする。

オブジェクトTreeWalker

TreeWalkerオブジェクトは次の特性をもつ。

root: この読取り専用特性はNodeオブジェクトとする。
whatToShow: この読取り専用特性はNumber型とする。
filter: この読取り専用特性はNodeFilterオブジェクトとする。
expandEntityReferences: この読取り専用特性はBoolean型とする。
currentNode: この特性はNodeオブジェクトとし，設定時に DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。

TreeWalkerオブジェクトは次のメソッドをもつ。

parentNode(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。
firstChild(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。
lastChild(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。
previousSibling(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。
nextSibling(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。
previousNode(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。
nextNode(): このメソッドはNodeオブジェクトを返す。

オブジェクトDocumentTraversal

DocumentTraversalオブジェクトは次のメソッドをもつ。

createNodeIterator(root, whatToShow, filter, entityReferenceExpansion): このメソッドはNodeIteratorオブジェクトを返す。
root パラメタはNodeオブジェクトとする。
whatToShowパラメタは Number型とする。
filterパラメタはNodeFilterオブジェクトとする。
entityReferenceExpansionパラメタは Boolean型とする。
このメソッドはDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
createTreeWalker(root, whatToShow, filter, entityReferenceExpansion): このメソッドはTreeWalkerオブジェクトを返す。
root パラメタはNodeオブジェクトとする。
whatToShowパラメタは Number型とする。
filterパラメタはNodeFilterオブジェクトとする。
entityReferenceExpansionパラメタは Boolean型とする。
このメソッドはDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。 object.

C.2 文書オブジェクトモデル範囲

プロトタイプオブジェクトRange

Rangeクラスは次の定数をもつ。

Range.START_TO_START: この定数は，Number型で，その値は0とする。
Range.START_TO_END: この定数は，Number型で，その値は1とする。
Range.END_TO_END: この定数は，Number型で，その値は2とする。
Range.END_TO_START: この定数は，Number型で，その値は3とする。

オブジェクトRange

Rangeオブジェクトは次の特性をもつ。

startContainer: この読取り専用特性はNodeオブジェクトとし，取出しの際に， DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
startOffset: この読取り専用特性はlongオブジェクトとし，取出しの際に， DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
endContainer: この読取り専用特性はNodeオブジェクトとし，取出しの際に， DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
endOffset: この読取り専用特性はlongオブジェクトとし，取出しの際に， DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
collapsed: この読取り専用特性はBoolean型とし，取出しの際に， DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
commonAncestorContainer: この読取り専用特性はNodeオブジェクトとし，取出しの際に，DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。

Rangeオブジェクトは次のメソッドをもつ。

setStart(refNode, offset): このメソッドには返却値がない。
refNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
offsetパラメタはlong オブジェクトとする。
このメソッドはRangeExceptionオブジェクト又はDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
setEnd(refNode, offset): このメソッドには返却値がない。
refNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
offsetパラメタはlong オブジェクトとする。
このメソッドはRangeExceptionオブジェクト又はDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
setStartBefore(refNode): このメソッドには返却値がない。
refNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
このメソッドはRangeExceptionオブジェクト又はDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
setStartAfter(refNode): このメソッドには返却値がない。
refNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
このメソッドはRangeExceptionオブジェクト又はDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
setEndBefore(refNode): このメソッドには返却値がない。
refNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
このメソッドはRangeException オブジェクト又はDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
setEndAfter(refNode): このメソッドには返却値がない。
refNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
このメソッドはRangeException オブジェクト又はDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
collapse(toStart): このメソッドには返却値がない。
toStartパラメタは Boolean型とする。
このメソッドはDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
selectNode(refNode): このメソッドには返却値がない。
refNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
このメソッドはRangeExceptionオブジェクト又はDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
selectNodeContents(refNode): このメソッドには返却値がない。
refNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
このメソッドはRangeExceptionオブジェクト又はDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
compareBoundaryPoints(how, sourceRange): このメソッドはshortオブジェクトを返す。
howパラメタはNumber型とする。
sourceRangeパラメタは Rangeオブジェクトとする。
このメソッドはDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
deleteContents(): このメソッドには返却値がない。
このメソッドは DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
extractContents(): このメソッドはDocumentFragmentオブジェクトを返す。
このメソッドはDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
cloneContents(): このメソッドはDocumentFragmentオブジェクトを返す。
このメソッドはDOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
insertNode(newNode): このメソッドには返却値がない。
newNodeパラメタは Nodeオブジェクトとする。
このメソッドはDOMExceptionオブジェクト又はRangeExceptionオブジェクトを挙げることがある。
surroundContents(newParent): このメソッドには返却値がない。
newParentパラメタは Nodeオブジェクトとする。
このメソッドはDOMExceptionオブジェクト又はRangeExceptionオブジェクトを挙げることがある。
cloneRange(): このメソッドはRangeオブジェクトを返す。
このメソッドは DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
toString(): このメソッドはStringを返す。
このメソッドは DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。
detach(): このメソッドには返却値がない。
このメソッドは DOMExceptionオブジェクトを挙げることがある。

オブジェクトDocumentRange

DocumentRangeオブジェクトは次のメソッドをもつ。

createRange(): このメソッドはRangeオブジェクトを返す。

プロトタイプオブジェクトRangeException

RangeExceptionクラスは次の定数をもつ。

RangeException.BAD_BOUNDARYPOINTS_ERR: この定数は，Number型で，その値は1とする。
RangeException.INVALID_NODE_TYPE_ERR: この定数は，Number型で，その値は2とする。

オブジェクトRangeException

RangeExceptionオブジェクトは次の特性をもつ。

code: この特性はNumber型とする。