5. XHTML抽象モジュール

5.は,XHTML抽象モジュールの内容を指定する。これらのモジュールは,要素,属性及びそれらの内容モデルの集合の抽象定義とする。これらの抽象モジュールは, どんな適切な規定機構にもマップされ得る。例えば,XHTML DTDモジュール実装は,これらのモジュールを[XML]に示されるとおり, DTDにマップする。

内容開発者及び装置設計者は,多様なXHTML定義のモジュールが提供する機能の定義の指針として, 5.を見るのが望ましい。文書を開発したり,文書のクラスに関するプロファイルを定義する際に,内容開発者は,これらのモジュールのうちのどれがそのメッセージを運ぶのに本質的であるかを決定できる。クライアントを設計する際に,装置設計者は,ここで定義された抽象モジュールの中から選ぶことによって,装置プロファイルを開発するのが望ましい。

この標準情報(TR)において上書きされる場合を除き, これらの要素及び属性のセマンティクスは, [HTML4]で定義される。

5.1. 属性集合

5.1における抽象モジュールの多くは,要素に関して必須の属性を定義する。次の表は,モジュールのどこでも参照される属性のいくつかの集合を定義する。これらの式は, 決して規定又は必須とは考えないのが望ましい。これらは, この標準情報(TR)の編集上の便宜とする。5.1の残りの部分での使用に際しては,それは, 規定である用語の拡張であり, 用語そのものではない。

次の基本属性集合は多くの要素で使用される。それらが使用されるどの場合も,その使用は, リストを列挙することではなく,その集合の名前によって識別される。

集合名 集合における属性
Core class (NMTOKENS), id (ID), title (CDATA)
I18N xml:lang (NMTOKEN)
Events onclick (Script), ondblclick (Script), onmousedown (Script), onmouseup (Script), onmouseover (Script), onmousemove (Script), onmouseout (Script), onkeypress (Script), onkeydown (Script), onkeyup (Script)
Style style (CDATA)
Common Core + Events + I18N + Style

Events集合は,組込みイベントモジュールが選択されるときだけ定義されることに注意されたい。それ以外の場合,Events集合は空となる。

Style集合は,スタイル属性モジュールが選択されるときだけ定義されることにも注意されたい。それ以外の場合,Style集合は空となる。

5.2. コアモジュール

コアモジュールは, どんなXHTMLファミリ適合の文書型にも存在することが要求されるモジュールとする。

5.2.1. 構造モジュール

構造モジュールは,XHTMLの主要な構造要素を定義する。これらの要素は,多くのXHTMLファミリ文書型の内容モデルに関する基礎として有効に働く。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。

要素 属性 最小の内容モデル
body Common (Heading | Block | List)*
head I18N, profile (URI) title
html I18N, version (CDATA), xmlns (URI = "http://www.w3.org/1999/xhtml") head, body
title I18N PCDATA

このモジュールは,XHTMLの内容に関する基本構造定義とする。html要素は,すべてのファミリ文書型の根要素として働く。

xmlns属性の値は, "http://www.w3.org/1999/xhtml"に定義されていることに注意されたい。xmlns属性は特にXML名前空間認識パーサ[XMLNAMES]によって取り扱われるため,各要素の属性として存在させるのは合法である点にも注意すること。しかし,xmlns 属性がXHTMLモジュールの内容において使用される場合には必ず,接頭辞があるかないかにかかわらず,属性値はここで定義されるXHTML名前空間でなければならない。XHTMLファミリモジュールでの名前空間の使用に関する規則の詳細については, モジュールの名前空間の定義を参照されたい。

実装: DTD

5.2.2. テキストモジュール

このモジュールは,基本テキストコンテナの要素,属性及びその内容モデルのすべてを定義する。

要素 属性 最小の内容モデル
abbr Common (PCDATA | Inline)*
acronym Common (PCDATA | Inline)*
address Common (PCDATA | Inline)*
blockquote Common, cite (URI) (PCDATA | Heading | Block | List)*
br Core EMPTY
cite Common (PCDATA | Inline)*
code Common (PCDATA | Inline)*
dfn Common (PCDATA | Inline)*
div Common (PCDATA | Flow)*
em Common (PCDATA | Inline)*
h1 Common (PCDATA | Inline)*
h2 Common (PCDATA | Inline)*
h3 Common (PCDATA | Inline)*
h4 Common (PCDATA | Inline)*
h5 Common (PCDATA | Inline)*
h6 Common (PCDATA | Inline)*
kbd Common (PCDATA | Inline)*
p Common (PCDATA | Inline)*
pre Common, xml:space="preserve" (PCDATA | Inline)*
q Common, cite (URI) (PCDATA | Inline)*
samp Common (PCDATA | Inline)*
span Common (PCDATA | Inline)*
strong Common (PCDATA | Inline)*
var Common (PCDATA | Inline)*

このモジュールの最小の内容モデルは, 次の内容集合を定義する。

Heading
h1 | h2 | h3 | h4 | h5 | h6
Block
address | blockquote | div | p | pre
Inline
abbr | acronym | br | cite | code | dfn | em | kbd | q | samp | span | strong | var
Flow
Heading | Block | Inline

実装: DTD

5.2.3. ハイパテキストモジュール

ハイパテキストモジュールは,他の資源へのハイパテキストリンクを定義するために使用される要素を提供する。このモジュールは, 次の要素及び属性をサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
a       Common, accesskey (Character), charset (Charset), href (URI), hreflang (LanguageCode), rel (LinkTypes), rev (LinkTypes), tabindex (Number), type (ContentType) (PCDATA | Inline - a)*

このモジュールは,a要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。

実装: DTD

5.2.4. リストモジュール

名前が示すとおり,リストモジュールは, リスト指向の要素を提供する。特にリストモジュールは, 次の要素及び属性をサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
dl Common (dt | dd)+
dt Common (PCDATA | Inline)*
dd Common (PCDATA | Flow)*
ol Common li+
ul Common li+
li Common (PCDATA | Flow)*

このモジュールも, 最小の内容モデル(dl | ol | ul)+で内容集合Listを定義し,この集合をテキストモジュールのFlow内容集合に追加する。

実装: DTD

5.3. アプレットモジュール

このモジュールは, 推奨しない。類似の機能は, オブジェクトモジュールにおいて見ることができる。

アプレットモジュールは,外部アプリケーションを参照するための要素を提供する。特にアプレットモジュールは, 次の要素及び属性をサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
applet Core, alt* (Text), archive (CDATA), code (CDATA), codebase (URI), height* (Length), object (CDATA), width* (Length) (PCDATA | Flow | param)*
param id (ID), name* (CDATA), type (ContentType), value (CDATA), valuetype ("data"* | "ref" | "object") EMPTY

アプレットモジュールを使用する場合,それは, applet要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。

実装: DTD

5.4. テキスト拡張モジュール

5.4は,多様な追加テキストマーク付けモジュールを定義する。

5.4.1. 表示モジュール

このモジュールは,簡単な表示関係のマーク付けに関する要素,属性,及び最小の内容モデルを定義する。

要素 属性 最小の内容モデル
b Common (PCDATA | Inline)*
big Common (PCDATA | Inline)*
hr Common EMPTY
i Common (PCDATA | Inline)*
small Common (PCDATA | Inline)*
sub Common (PCDATA | Inline)*
sup Common (PCDATA | Inline)*
tt Common (PCDATA | Inline)*

このモジュールを使用する場合,hr要素をテキストモジュールのBlock内容集合に追加する。さらに,b, big, i, small, sub, sup,及びtt要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。

実装: DTD

5.4.2. 編集モジュール

このモジュールは,編集関係のマーク付けで使用する要素及び属性を定義する。

要素 属性 最小の内容モデル
del Common, cite (URI), datetime (Datetime) (PCDATA | Flow)*
ins Common, cite (URI), datetime (Datetime) (PCDATA | Flow)*

このモジュールを使用する場合,del要素及びins要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。

実装: DTD

5.4.3. 双方向テキストモジュール

双方向テキストモジュールは,要素の内容として双方向規則を宣言するために使用できる要素を定義する。

要素 属性 最小の内容モデル
bdo Core, dir* ("ltr" | "rtl") (PCDATA | Inline)*

このモジュールを使用する場合,bdo要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。このモジュールを選択することも, 属性dir* ("ltr" | "rtl")をI18N属性集合に追加する。

実装: DTD

5.5. フォームモジュール

5.5.1. 基本フォームモジュール

基本フォームモジュールは,フォーム関係の要素を提供するが,それは制限されたフォームだけに限る。特に基本フォームモジュールは, 次の要素,属性及び最小の内容モデルをサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
form Common, action* (URI), method ("get"* | "post"), enctype (ContentType) (Heading | List | Block - form)+
input Common, accesskey (Character), checked ("checked"), maxlength (Number), name (CDATA), size (Number), src (URI), tabindex (Number), type ("text"* | "password" | "checkbox" | "radio" | "submit" | "reset" | "hidden" ), value (CDATA) EMPTY
label Common, accesskey (Character), for (IDREF) (PCDATA | Inline - label)*
select Common, multiple ("multiple"), name (CDATA), size (Number), tabindex (Number) option+
option Common, selected ("selected"), value (CDATA) PCDATA
textarea Common, accesskey (Character), cols* (Number), name (CDATA), rows* (Number), tabindex (Number) PCDATA

このモジュールは, 次の二つの内容集合を定義する。

Form
form
Formctrl
input | label | select | textarea

このモジュールを使用する場合,それは, Form内容集合をBlock内容集合に追加し,Formctrl内容集合をInline内容集合に追加する。それは,これらがテキストモジュールで定義されることによる。

実装: DTD

5.5.2.フォームモジュール

フォームモジュールは,HTML 4.0にあるすべてのフォーム機能を提供する。特にフォームモジュールは, 次の要素, 属性及び最小の内容モデルをサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
form Common, accept (ContentTypes), accept-charset (Charsets), action* (URI), method ("get"* | "post"), enctype (ContentType) (Heading | List | Block - form | fieldset)+
input Common, accept (ContentTypes), accesskey (Character), alt (Text), checked ("checked"), disabled ("disabled"), maxlength (Number), name (CDATA), readonly ("readonly"), size (Number), src (URI), tabindex (Number), type ("text"* | "password" | "checkbox" | "button" | "radio" | "submit" | "reset" | "file" | "hidden" | "image"), value (CDATA) EMPTY
select Common, disabled ("disabled"), multiple ("multiple"), name (CDATA), size (Number), tabindex (Number) (optgroup | option)+
option Common, disabled ("disabled"), label (Text), selected ("selected"), value (CDATA) PCDATA
textarea Common, accesskey (Character), cols* (Number), disabled ("disabled"), name (CDATA), readonly ("readonly"), rows* (Number), tabindex (Number) PCDATA
button Common, accesskey (Character), disabled ("disabled"), name (CDATA), tabindex (Number), type ("button" | "submit"* | "reset"), value (CDATA) (PCDATA | Heading | List | Block - Form | Inline - Formctrl)*
fieldset Common (PCDATA | legend | Flow)*
label Common, accesskey (Character), for (IDREF) (PCDATA | Inline - label)*
legend Common, accesskey (Character) (PCDATA | Inline)+
optgroup Common, disabled ("disabled"), label* (Text) option+

このモジュールは, 次の二つの内容集合を定義する。

Form
form | fieldset
Formctrl
input | select | textarea | label | button

このモジュールを使用する場合, Form内容集合をBlock内容集合に追加し, Formctrl内容集合をInline内容集合に追加する。それは, これらがテキストモジュールで定義されることによる。

フォームモジュールは,基本フォームモジュールの上位集合とする。これらのモジュールは,単一の文書型において一緒に用いてはならない。

実装: DTD

5.6. 表モジュール

5.6.1. 基本表モジュール

基本表モジュールは,表関係の要素を提供するが,それは制限されたフォームだけに限る。特に基本表モジュールは, 次の要素,属性及び最小の内容モデルをサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
caption Common (PCDATA | Inline)*
table Common , summary ( Text ), width ( Length ) caption?, tr+
td Common, abbr (Text), align ("left" | "center" | "right"), axis (CDATA), colspan (Number), headers (IDREFS), rowspan (Number), scope ("row" | "col"), valign ("top" | "middle" | "bottom") (PCDATA | Flow - table)*
th Common, abbr (Text), align ("left" | "center" | "right"), axis (CDATA), colspan (Number), headers (IDREFS), rowspan (Number), scope ("row" | "col" ), valign ("top" | "middle" | "bottom") (PCDATA | Flow - table)*
tr Common, align ("left" | "center" | "right"), valign ("top" | "middle" | "bottom") (td | th)+

このモジュールを使用する場合,テキストモジュールにおいて定義されるとおり,table要素をBlock内容集合に追加する。

実装: DTD

5.6.2. 表モジュール

その名前が提示するとおり,表モジュールは,非視覚系利用者エージェントによるアクセスがさらによくできる表関係の要素を提供する。特に表モジュールは, 次の要素,属性及び内容モデルをサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
caption Common (PCDATA | Inline)*
table Common, border (Pixels), cellpadding (Length), cellspacing (Length), datapagesize (CDATA), frame ("void" | "above" | below" | "hsides" | "lhs" | "rhs" | "vsides" | "box" | "border"), rules ("none" | "groups" | "rows" | "cols" | "all"), summary (Text), width (Length) caption?, ( col* | colgroup* ), (( thead?, tfoot?, tbody+ ) | ( tr+ ))
td Common, abbr (Text), align ("left" | "center" | "right" | "justify" | "char"), axis (CDATA), char (Character), charoff (Length), colspan (Number), headers (IDREFS), rowspan (Number), scope ("row", "col", "rowgroup", "colgroup"), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") (PCDATA | Flow)*
th Common, abbr (Text), align ("left" | "center" | "right" | "justify" | "char"), axis (CDATA), char (Character), charoff (Length), colspan (Number), headers (IDREFS), rowspan (Number), scope ("row", "col", "rowgroup", "colgroup"), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") (PCDATA | Flow)*
tr Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") (td | th)+
col Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), span (Number), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline"), width (MultiLength) EMPTY
colgroup Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), span (Number), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline"), width (MultiLength) col*
tbody Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") tr+
thead Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") tr+
tfoot Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") tr+

このモジュールを使用する場合,それは, table要素をテキストモジュールのBlock内容集合に追加する。

実装: DTD

5.7. 画像モジュール

画像モジュールは,基本画像の埋込みを提供し,クライアント側の画像マップとは独立に, 実装で用いてよい。画像モジュールは, 次の要素及び属性をサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
img    Common, alt* (Text), height (Length), longdesc (URI), src* (URI), width (Length) EMPTY

このモジュールを使用する場合,それは, img要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。

実装: DTD

5.8. クライアント側の画像マップモジュール

クライアント側の画像マップモジュールは,クライアント側の画像マップに要素を提供する。それは, 画像モジュール(又はimg要素をサポートするもう一つのモジュール)が含まれることを要求する。クライアント側の画像マップモジュールは, 次の要素をサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
a& coords (CDATA), shape ("rect" | "circle" | "poly" | "default") n/a
area Common, accesskey (Character), alt* (Text), coords (CDATA), href (URI), nohref ("nohref"), shape ("rect"* | "circle" | "poly" | "default"), tabindex (Number) EMPTY
img& usemap (IDREF) n/a
input& usemap (IDREF) n/a
map I18N, Events, class (NMTOKEN), id* (ID), title (CDATA) ((Heading | Block) | area)+
object& usemap (IDREF) 備考 オブジェクトモジュールを含む場合だけ

このモジュールを使用する場合,map要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。

実装: DTD

5.9. サーバ側の画像マップモジュール

サーバ側の画像マップモジュールは,画像選択及び選択座標の伝送に関するサポートを提供する。それは, 画像モジュール(又はimg要素をサポートするもう一つのモジュール)が含まれることを要求する。サーバ側の画像マップモジュールは, 次の属性をサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル 備考
img& ismap ("ismap") n/a  
input& ismap ("ismap") n/a フォームモジュール又は基本フォームモジュールが選択される場合

実装: DTD

5.10. オブジェクトモジュール

オブジェクトモジュールは,一般用のオブジェクトの取込みのための要素を提供する。特にオブジェクトモジュールは, 次の要素,属性及び最小の内容モデルをサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
object Common, archive (URIs), classid (URI), codebase (URI), codetype (ContentType), data (URI), declare ("declare"), height (Length), name (CDATA), standby (Text), tabindex (Number), type (ContentType), width (Length) (PCDATA | Flow | param)*
param id (ID), name* (CDATA), type (ContentType), value (CDATA), valuetype ("data"* | "ref" | "object") EMPTY

このモジュールを使用する場合,それは, object要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。

実装: DTD

5.11. フレームモジュール

その名前が提示するとおり,フレームモジュールは, フレーム関係の要素を提供する。特にフレームモジュールは, 次の要素,属性及び最小の内容モデルをサポートする。

要素 属性 最小の内容モデル
frameset Core , cols ( MultiLength ), rows ( MultiLength ) (frameset | frame)+, noframes?
frame Core , frameborder ("1" | "0"), longdesc ( URI ), marginheight ( Pixels ), marginwidth ( Pixels ), noresize ("noresize"), scrolling ("yes" | "no" | "auto"*), src ( URI ) EMPTY
noframes Common body

このモジュールを選択する場合,構造モジュールのhtml要素の最小の内容モデルは,(head, frameset)に変更される。

実装: DTD

5.12. ターゲットモジュール

フレームの内容は,選択の宛先ターゲットを指定できる。このモジュールは,要素を定義する領域及びリンクにtarget要素を追加する。これは,フレームに含まれる文書と, 新しいウィンドゥを開くtarget機能を使用する文書とにそれが含められることを可能にするために,分離モジュールとして定義される。

要素 属性 備考
a& target ( CDATA )  
area& target ( CDATA ) クライアント側の画像マップモジュールを選択する場合
base& target ( CDATA ) 従来モジュールを選択する場合
link& target ( CDATA ) リンクモジュールを選択する場合
form& target ( CDATA ) 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを選択する場合

実装: DTD

5.13. Iframeモジュール

Iframeモジュールは,行内フレームを定義するための要素を定義する。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。

要素 属性 最小の内容モデル
iframe Core, frameborder ("1" | "0"), height (Length), longdesc (URI), marginheight (Pixels), marginwidth (Pixels), scrolling ("yes" | "no" | "auto"*), src (URI), width (Length) (PCDATA | Flow)*

このモジュールを使用する場合,テキストモジュールが定義するとおり,iframe要素を行内内容集合に追加する。

Implementation: DTD

5.14. 組込みイベントモジュール

組込みイベントは,利用者がある動作を実行する際に,固有のイベント発生をもつことのできる要素と共に使用される属性とする。次の表に示す属性は,それらの要素を定義するモジュールが選択される場合に限り,それらのそれぞれの要素の属性集合に追加される。このモジュールの選択は,前述のとおり,属性集合Eventsを定義することにも注意されたい。このモジュールによって定義される属性を次に示す。

要素 属性 備考
a& onblur (Script), onfocus (Script)  
area& onblur (Script), onfocus (Script) クライアント側の画像マップモジュールも使用する場合
frameset& onload (Script), onunload (Script) フレームモジュールも使用する場合
form& onreset (Script), onsubmit (Script) 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを使用する場合
body& onload (Script), onunload (Script)  
label& onblur (Script), onfocus (Script) フォームモジュールを使用する場合
input& onblur (Script), onchange (Script), onfocus (Script), onselect (Script) 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを使用する場合
select& onblur (Script), onchange (Script), onfocus (Script) 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを使用する場合
textarea& onblur (Script), onchange (Script), onfocus (Script), onselect (Script) 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを使用する場合
button& onblur (Script), onfocus (Script) フォームモジュールを使用する場合

実装: DTD

5.15. メタ情報モジュール

メタ情報モジュールは,文書の宣言部の中(XHTMLではhead要素の中)の情報を記述する要素を定義する。このモジュールは, 次の要素を含む。

要素 属性 最小の内容モデル
meta I18N, content* (CDATA), http-equiv (NMTOKEN), name (NMTOKEN), scheme (CDATA) EMPTY

このモジュールを選択する場合,構造モジュールで定義されるとおり,meta要素をhead要素の内容モデルに追加する。

実装: DTD

5.16. スクリプトモジュール

スクリプトモジュールは,実行可能なスクリプト,又は実行可能なスクリプトに対するサポートがないことに関連する情報を含むために使用する要素を定義する。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。

要素 属性 最小の内容モデル
noscript Common (Heading | List | Block)+
script charset (Charset), defer ("defer"), src (URI), type* (ContentType), xml:space="preserve" PCDATA

このモジュールを使用する場合,script要素及びnoscript要素をテキストモジュールのBlock内容集合及びInline内容集合に追加する。さらに,script要素を構造モジュールで定義されるhead要素の内容モデルに追加する。

実装: DTD

5.17. スタイルシートモジュール

スタイルシートモジュールは,内部スタイルシートを宣言する際に使用される要素を定義する。このモジュールが定義する要素及び属性を次に示す。

要素 属性 最小の内容モデル
style I18N, media (MediaDesc), title (Text), type* (ContentType), xml:space="preserve" PCDATA

このモジュールを使用する場合,それは, style要素を構造モジュールのhead要素の内容モデルに追加する。

実装: DTD

5.18. スタイル属性モジュール

スタイル属性モジュールは, style属性を定義する。このモジュールを選択すると,それは, スタイル属性集合を活性化する。

実装: DTD

5.19. リンクモジュール

リンクモジュールは,外部資源へのリンクを定義するために使用できる要素を定義する。これらの資源は,関連XHTML文書を処理する利用者エージェントの能力を高めるために使用されることが多い。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。

要素 属性 最小の内容モデル
link Common, charset (Charset), href (URI), hreflang (LanguageCode), media (MediaDesc), rel (LinkTypes), rev (LinkTypes), type (ContentType) EMPTY

このモジュールを使用すると,構造モジュールで定義されるとおり,それは, link要素をhead要素の内容モデルに追加する。

実装: DTD

5.20. 基底モジュール

基底モジュールは,文書中の相対URIが解決される基底URIを定義するために使用できる要素を定義する。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。

要素 属性 最小の内容モデル
base href* (URI) EMPTY

このモジュールを使用する場合,それは, base要素を構造モジュールのhead要素に追加する。

実装: DTD

5.21. 名前識別モジュール

このモジュールは推奨しない。

名前識別モジュールは,要素の集合にname属性を定義する。name属性は,これまでは,HTML文書内のある要素を識別するために使用された。 これらのすべての要素の中のid属性がname属性に取って代ってしまう間,マーク付け言語が両属性をサポートすることを望むインスタンスが存在してよい。これらのマーク付け言語は,このモジュールを含むことによって両属性をサポートしてよい。

このモジュールを含むことによって,name属性及びid属性のどちらも, 指定された要素に関して定義されることに注意されたい。この状況では,name属性がある要素に関して定義されると,id属性も定義されなければならない。さらに,これらの属性は,どちらも同じ値をもたなければならない。最後に,この属性を使用する文書がインタネットメディア型"text/xml"又は"application/xml"として提供される場合,これらの要素のname属性の値は,素片識別子として使用してはならない。

要素 属性 備考
a& name (CDATA)  
applet& name (CDATA) アプレットモジュールを選択する場合
form& name (CDATA) フォームモジュール又は基本フォームモジュールを選択する場合 
frame& name (CDATA) フレームモジュールを選択する場合 
iframe& name (CDATA) Iframeモジュールを選択する場合 
img& name (CDATA) 画像モジュールを選択する場合 
map& name (CDATA) クライアント側の画像マップモジュールを選択する場合

実装: DTD

5.22. 従来モジュール

従来モジュールは,HTML及びXHTMLの以前の版ですでに非推奨であって,XHTMLモジュール化において引き続き非推奨である要素及び属性を定義する。マーク付け言語の作成者は,これらの要素及び属性を今後使用しないことが望ましい。

次の表は,従来モジュールを選択する場合に定義される要素及び属性を定義する。

要素 属性 最小の内容モデル
basefont color (Color), face (CDATA), id (ID), size (CDATA) EMPTY
center Common (PCDATA | Flow)*
dir Common, compact ("compact") (li)+
font Core, I18N, color (Color), face (CDATA), size (CDATA) (PCDATA | Inline)*
isindex Core, I18N, prompt (Text) EMPTY
menu Common, compact ("compact") (li)+
s Common (PCDATA | Inline)*
strike Common (PCDATA | Inline)*
u Common (PCDATA | Inline)*

次の表は,従来モジュールを選択する場合に,他で定義される要素に関する追加属性を示す。

要素 属性 備考
body& alink (Color), background (URI), bgcolor (Color), link (Color), text (Color), vlink (Color)  
br& clear ("left" | "all" | "right" | "none"*)  
caption& align ("top" | "bottom" | "left" | "right")  
div& align ("left" | "center" | "right" | "justify")  
dl& compact ("compact"), type (CDATA)  
h1-h6& align ("left" | "center" | "right" | "justify")  
hr& align ("left" | "center" | "right" | "justify"), noshade ("noshade"), size (Pixels), width (Length),  
img& align ("left" | "center" | "right" | "justify"), border (Pixels), hspace (Pixels), vspace (Pixels)  
input& align ("top" | "middle" | "bottom" | "left" | "right") 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを選択する場合
legend& align ("left" | "center" | "right" | "justify") フォームモジュールを選択する場合
li& type (CDATA), value (Number)  
ol& compact ("compact"), start (Number), type (CDATA)  
p& align ("left" | "center" | "right", "justify")  
pre& width (Number)  
script& language (CDATA) スクリプトモジュールを選択する場合
table& align ("left" | "center" | "right"), bgcolor (Color) 表モジュールを選択する場合
tr& bgcolor (Color) 表モジュールを選択する場合
th& bgcolor (Color), height (Pixels) nowrap ("nowrap"), width (Length) 表モジュールを選択する場合
td& bgcolor (Color), height (Length) nowrap ("nowrap"), width (Pixels) 表モジュールを選択する場合
ul& compact ("compact"), type (CDATA)  

実装: DTD