UDF適合性試験ツール(以降, 試験ツール)は, Proposed UDF Compliance Test Disc Specification Revision 1.00が定義する試験ディスク#2, #3, #4, #5, #6, #7のイメージを作成し, CD-R及びCD-RWメディアへの書込みを行う。
この試験ツールは, Linux version 2.2.x(Red Hat Linux 7)上で動作する。試験ツールは, 複数のコマンドユーティリティ, コマンドのパラメタファイル, コマンドを記述したシェルスクリプトファイルによって構成され, 試験ディスク毎のスクリプトファイル, コマンドのパラメタファイルを用意してある。
パッケージ形式ではなく, 適切な場所にディレクトリツリーをコピーして使用する。CD-R及びCD-RWメディアへの書込みは, ROOTの権限が必要になる。
アーカイブudfcomp.zipに, 次のファイルがある。
toolkit/ イメージ作成及びSCSI書込みのコマンドユーティリティ用のディレクトリ udf_mkfs : ボリューム作成コマンド udf_utime : 時刻変更 udf_chown : 利用者ID変更コマンド udf_chgrp : グループID変更コマンド udf_chmod : 許可条件変更コマンド udf_creat : ファイル作成コマンド udf_creat_h : ファイル作成コマンド(16進 引数) udf_mkdir : ディレクトリ作成コマンド udf_mkdir_h : ディレクトリ作成コマンド(16進 引数) udf_lnk : ハードリンクコマンド udf_symlnk : シンボリックリンクコマンド udf_mknod : 特殊ファイル作成コマンド udf_rm : ファイル削除コマンド udf_patch : パッチコマンド mkpatch : パッチイメージ作成コマンド scsiwrite : SCSI書込みコマンド disc2/ 試験ディスク#2 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ disc3/ 試験ディスク#3 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ disc4/ 試験ディスク#4 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ disc5/ 試験ディスク#5 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ disc6/ 試験ディスク#6 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ disc7/ 試験ディスク#7 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ
UDF Compliancy Test Disc Specificationが規定する試験ディスクは, 次に示す手順で作成する。
試験ディスク#2の作成手順を次に示す。試験ディスク#3, #4, #5, #7については, 2をそれぞれ3, 4, 5, 7に読み替える。
a) ディレクトリudfcomp/disc2に移動し, 次を入力する。
$ ./disc2.sh
b) スクリプトファイルmkcd7.shを開き, 装置ファイル名を接続されているSCSI機器の割付け順に従って適切に変更する。
c) root権限をもったIDでログインする。
d) ディレクトリudfcomp/disc2に移動する。
e) CD-R/RWレコーダにブランクメディア(#2, #4, #7の作成時はCD-R, #3, #5の作成時はCD-RW)を挿入し, 次を入力する。
$ ./mkcd2.sh
a) ディレクトリudfcomp/disc6に移動し, 次を入力する。
$ ./disc6.sh
b) udfvolume.imgというイメージファイルが作成されるので, これを書込みツールを使用してディスクに書き込む。イメージファイルは, アドレス=0からのイメージとして作成される。書込みは, MODE1, プリギャップ長 = 0 として行う。