Readme, 4.

4. 試験ツールの構成

4.1 UDF適合性試験ツール

UDF適合性試験ツール(以降, 試験ツール)は, Proposed UDF Compliance Test Disc Specification Revision 1.00が定義する試験ディスク#2, #3, #4, #5, #6, #7のイメージを作成し, CD-R及びCD-RWメディアへの書込みを行う。

この試験ツールは, Linux version 2.2.x(Red Hat Linux 7)上で動作する。試験ツールは, 複数のコマンドユーティリティ, コマンドのパラメタファイル, コマンドを記述したシェルスクリプトファイルによって構成され, 試験ディスク毎のスクリプトファイル, コマンドのパラメタファイルを用意してある。

パッケージ形式ではなく, 適切な場所にディレクトリツリーをコピーして使用する。CD-R及びCD-RWメディアへの書込みは, ROOTの権限が必要になる。

4.2 構成

アーカイブudfcomp.zipに, 次のファイルがある。

	toolkit/  イメージ作成及びSCSI書込みのコマンドユーティリティ用のディレクトリ
		udf_mkfs	: ボリューム作成コマンド
		udf_utime	: 時刻変更
		udf_chown	: 利用者ID変更コマンド
		udf_chgrp	: グループID変更コマンド
		udf_chmod	: 許可条件変更コマンド
		udf_creat	: ファイル作成コマンド
		udf_creat_h	: ファイル作成コマンド(16進 引数)
		udf_mkdir	: ディレクトリ作成コマンド
		udf_mkdir_h	: ディレクトリ作成コマンド(16進 引数)
		udf_lnk		: ハードリンクコマンド
		udf_symlnk	: シンボリックリンクコマンド
		udf_mknod	: 特殊ファイル作成コマンド
		udf_rm		: ファイル削除コマンド
		udf_patch	: パッチコマンド

		mkpatch		: パッチイメージ作成コマンド
		scsiwrite	: SCSI書込みコマンド

	disc2/  試験ディスク#2 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ
	disc3/  試験ディスク#3 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ
	disc4/  試験ディスク#4 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ
	disc5/  試験ディスク#5 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ
	disc6/  試験ディスク#6 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ
	disc7/  試験ディスク#7 用のスクリプト及びパラメタファイル用のディレクトリ

4.3 試験ディスクの作成

UDF Compliancy Test Disc Specificationが規定する試験ディスクは, 次に示す手順で作成する。

4.3.1 試験ディスク#2, #3, #4, #5, #7

試験ディスク#2の作成手順を次に示す。試験ディスク#3, #4, #5, #7については, 2をそれぞれ3, 4, 5, 7に読み替える。

a) ディレクトリudfcomp/disc2に移動し, 次を入力する。

$ ./disc2.sh

b) スクリプトファイルmkcd7.shを開き, 装置ファイル名を接続されているSCSI機器の割付け順に従って適切に変更する。

c) root権限をもったIDでログインする。

d) ディレクトリudfcomp/disc2に移動する。

e) CD-R/RWレコーダにブランクメディア(#2, #4, #7の作成時はCD-R, #3, #5の作成時はCD-RW)を挿入し, 次を入力する。

$ ./mkcd2.sh

4.3.2 試験ディスク#6

a) ディレクトリudfcomp/disc6に移動し, 次を入力する。

$ ./disc6.sh

b) udfvolume.imgというイメージファイルが作成されるので, これを書込みツールを使用してディスクに書き込む。イメージファイルは, アドレス=0からのイメージとして作成される。書込みは, MODE1, プリギャップ長 = 0 として行う。