Eadef, 7.

7. 拡張属性定義ファイルの記述

UDF適合性試験ツールのファイル作成コマンドudf_creatのパラメタとして指定する拡張属性定義ファイルの記述方法を規定する。

7.1 基本事項

7.1.1 拡張属性定義ファイルの構造

拡張属性定義ファイルの構造を次に示す。

          Attribute1:
          Directive1  value1  value2 ..
          Directive2  value2  value2 ..
          ENDE 

          Attribute2:
          Directive1  value1  value2 ..       
          Directive2  value1  value2 ..
          ENDE

          ....

          END

拡張属性定義セクションの開始を示すラベルと, その終了を示すENDEとの間に, フィールド設定用のディレクティブとディレクティブ毎の設定値とを記述する。

拡張属性の定義はENDで終了する。

7.1.2 拡張属性の記録順序

先頭の拡張属性定義セクションから, 定義されている順に属性が作成される。

7.2 ファイル日時拡張属性の定義

   (1) FILE_TIMES:
	ファイル日時拡張属性の定義セクションの
	開始を指定する。
	デフォルトの作成日時又は現在時刻が設定する。

   (2) ENDE
	定義セクションの終了を指定する。

7.3 空きEA空間の定義

   (1) IMPLUSE_FREE:
	空きEA空間の定義セクションの開始を指定する。

   (2) Spalcelen 
	機能:空き空間のサイズを指定する。
	記述:"Spacelen  len"
		len: 空き空間サイズ 

   (3) ENDE
	定義セクションの終了を指定する。

7.4 DVD著作権管理情報の定義

   (1) IMPLUSE_DVD:
	DVD著作権管理情報の定義セクションの開始を指定する。

   (2) CGMS 
	機能:バイトのCGMS情報を指定する。
	記述:"CGMS  data"
		data: CGMS情報

   (3) DataType
	機能:データ構造種別を指定する。
	記述:"DataType  type"
		type: データ種別

   (4) SystemInfo 
	機能:保護システム情報を指定する。
	記述:"SystemInfo info" 
		info: 4バイトデータを10進で指定する。

   (5) ENDE

7.5 OS2拡張属性の定義

   (1) IMPUSE_OS_EA
	OS2拡張属性の定義セクションの開始を指定する。

   (2) Flag 
	機能:Flagを指定する。
	記述:"Flag data" 
		data: フラグ 

   (3) Name  
	機能:名前を指定する。
	記述:"Name  name" 
		name: 名前 

   (4) Fea  
	機能:"名前"の後に記録するOS/2拡張属性の値を指定する。
	記述:"Fea  data1,data2,data2,..,dataN " 
		dataN: 2桁の16進数 

   (3) ENDE
	定義セクションの終了を指定する。

備考 OS/2の拡張属性については, 次の文献を参照されたい。

"Installable File Systems for OS/2 Version 2.0"
OS/2 File System Dpartment
PSPC Boca Raton, Florida
February 17, 1992

7.6 OS/2拡張属性長の定義

   (1) IMPLUSE_OS2EA_LEN
	OS/2拡張属性長の定義セクションの開始を指定する。

   (2)  EAlen 
	機能:OS/2拡張属性長を指定する。
	記述:"EAlen len" 
		len: 拡張属性長 

   (3) ENDE
	定義セクションの終了を指定する。

7.7 Macintoshファインダ情報の定義

   (1) IMPLUSE_MAC_FINDER
	Macintoshファインダ情報の定義セクションの開始を指定する。

   (2) Type
	機能:ファインダ情報の種別を指定する。
	記述:"Type ftype" 
		ftype: "File" or "Dir" 
	
   (3) RsrcLen
	機能:リソースフォークのデータサイズを指定する。
	記述:"RsrcLen len" 
		len: リソースデータ長 

   (4) RsrcAllocLen 
	機能:リソースフォークのデータサイズを指定する。
	記述:"RsrcLen len" 
		len: リソースデータ長 

   (2) ENDE
	定義セクションの終了を指定する。

備考 親ディレクトリID及びファイル情報については, 特に指定がないため, ここではすべて0を設定している。ファイル情報を設定するための必要となるディレクティブも用意していない。

7.8 Macintoshリソースフォーク

   (1) IMPLUSE_MAC_RSRC
	Macintoshリソースフォークの定義セクションの開始を指定する。

   (2) RsrcLen 
	機能:リソースフォーク拡張属性に設定する拡張属性のサイズ
	記述:"RsrcLen  len" 
		len: リソースのサイズ
		このディレクティブにつづいて, リソースデータを16進で
		列挙して指定する。

   (4) ENDE
	定義セクションの終了を指定する。

7.9 ボリューム記述子ポインタ

   (1) VDP
	ボリューム記述子ポインタの定義セクションの開始を指定する。

   (2) Next 
	機能:次のボリューム記述子列の開始位置及びサイズを指定する。
	記述:"Main loc len" 
		loc: 次のボリューム記述子列の開始位置
		len: 次のボリューム記述子列のサイズ

   (3) ENDS
	定義セクションの終了を指定する。

7.10 アプリケーション用空きEA空間

   (1) APPUSE_FREE
	自由空間ビットマップの定義セクションの開始を指定する。

   (2) Spalcelen 
	機能:空き空間のサイズを指定する。
	記述:"Spacelen  len"
		len: 空き空間サイズ 

   (3) ENDE
	定義セクションの終了を指定する。

7.11 装置仕様の拡張属性

   (1) DEV_SPEC
	装置仕様の拡張属性の定義セクションの開始を指定する。

   (2) Major 
	機能:メジャ装置番号を指定する。
	記述:"Major  number"
		number: メジャ装置番号 

   (3) Minor 
 	機能:マイナ装置番号を指定する。
	記述:"Minor  number"
		number: マイナ装置番号 

   (4) ENDE
	定義セクションの終了を指定する。