変倍ベクタ図形(SVG) 1.0

序文

この標準情報(TR)は，2001年9月にWorld Wide Web Consortium(W3C)から公表された Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specification勧告を翻訳し, 技術的内容を変更することなく作成した標準情報(TR)である。1.1以前については，原規定を全文翻訳し，1.2以降については，それぞれ原規定の同項目の内容を引用するものとした。

0. 適用範囲

この標準情報(TR)は, 変倍ベクタ図形(SVG)の機能及び構文を定義し, XMLの中で, 混在するベクタ図形及びラスタ図形並びに2次元ベクタを記述する言語を定義する。

1. 導入

1.1 SVGの概要

この標準情報(TR)は, 変倍ベクタ画像(SVG)の機能及び構文を定義する。

SVGは, XML[XML10]の中で2次元の図形を記述するための言語とする。SVGは, 3種の図形オブジェクト, つまりベクタ図形形状(例えば, 直線及び曲線か成るパス), 画像及びテキストを考慮している。図形オブジェクトは, グループ化され, スタイル付けされ, 変換されて, 前にレンダリングされたオブジェクトの中に組み立てられる。機能集合は, 入れ子になった変換, 切抜きパス, アルファマスク(不透明度マスク), フィルタ効果及びテンプレートオブジェクトを含む。

SVG描画は, 対話的及び動的に行うことができる。アニメーションは, 宣言的に(つまり, SVG内容の中にSVGアニメーション要素を組み込むことによって)又はスクリプト書きによってのどちらかで定義され, ひき起こされる。

SVGの文書オブジェクトモデル(DOM)にアクセスする補足的なスクリプト言語の使用によって, SVGの高度な応用が可能になる。SVG文書オブジェクトモデルは, すべての要素, 属性及び特性への完全なアクセスを与える。onmouseover及びonclickなどのイベントハンドラの高機能セットは, どんなSVG図形オブジェクトにも割当てられる。SVGの互換性及び他のウェブ規格の影響によって, スクリプト書きなどの機能は, 同じウェブページの中のXHTML要素及びSVG要素に対して同時になされ得る。

SVGは, 高機能図形内容のための言語とする。アクセシビリティのために, もっと高い水準の構造及びセマンティクスを含む原ソース文書があるとき, 原ソース文書を利用可能にするか, もっと高い水準の情報を運ぶ別のフォーマットの中で別の版を利用可能にするか, SVG内容の中にもっと高い水準の情報を含むためのSVGのファシリティを用いるかのどれかによって, もっと高い水準の情報が何とか利用可能にされることを推奨する。もっと大きなアクセシビリティを達成する推奨技術に関しては, アクセシビリティ支援を参照。

1.2 SVGのMIME型, ファイル名拡張子及びマッキントッシュファイル型

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 1.2 SVG MIME type, file name extension and Macintosh file type による。

1.3 SVGの名前空間, 公開識別子及びシステム識別子

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 1.3 SVG Namespace, Public Identifier and System Identifier による。

1.4 他の規定との互換性

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 1.4 Compatibility with Other Standards Efforts による。

1.5 用語遣い

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 1.5 Terminology による。

1.6 定義

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 1.6 Definitions による。

2. 概念

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 2 Concepts による。

3. レンダリングモデル

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 3 Rendering Model による。

4. 基本データ型及びインタフェース

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 4 Basic Data Types and Interfaces による。

5. 文書構造

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 5 Document Structure による。

6. スタイル付け

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 6 Styling による。

7. 座標系, 変換及び単位

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 7 Coordinate Systems, Transformations and Units による。

8. パス

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 8 Paths による。

9. 基本形状

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 9 Basic Shapes による。

10. テキスト

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 10 Text による。

11. 塗り: 塗り潰し, ストローク書き及びマーカ記号

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 11 Painting: Filling, Stroking and Marker Symbols による。

12. 色

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 12 Color による。

13. 色勾配及び模様

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 13 Gradients and Patterns による。

14. 切抜き, マスキング及び合成

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 14 Clipping, Masking and Compositing による。

15. フィルタ効果

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 15 Filter Effects による。

16. 対話性

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 16 Interactivity による。

17. リンク付け

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 17 Linking による。

18. スクリプト書き

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 18 Scripting による。

19. アニメーション

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 19 Animation による。

20. フォント

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 20 Fonts による。

21. メタデータ

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 21 Metadata による。

22. 後方互換性

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 22 Backwards Compatibility による。

23. 拡張可能性

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの 23 Extensibility による。

附属書A. DTD

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix A: DTD による。

附属書B. SVGの文書オブジェクトモデル(DOM)

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix B: SVG Document Object Model (DOM) による。

附属書C. IDL定義

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix C: IDL Definitions による。

附属書D. Java言語束縛

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix D: Java Language Binding による。

附属書E. ECMAScript言語束縛

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix E: ECMAScript Language Binding による。

附属書F. 実装要件

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix F: Implementation Requirements による。

附属書G. 適合性基準

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix G: Conformance Criteria による。

附属書H. アクセシビリティ支援

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix H: Accessibility Support による。

附属書I. 国際化支援

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix I: Internationalization Support による。

附属書J. SVGファイルサイズの最小化

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix J: Minimizing SVG File Sizes による。

附属書K. 文献

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix K: References による。

附属書L. 要素索引

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix L: Element Index による。

附属書M. 属性索引

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix M: Attribute Index による。

附属書N. 特性索引

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix N: Property Index による。

附属書O. 索引

Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specificationの Appendix O: Index による。

附属書1. Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specification