フォントサービス - 抽象サービス規定

序文

この標準情報(TR)は, 2001年に第1版として発行されたISO/IEC TR 15413(Information technology - Font services - Abstract service definition)について, 技術的内容を変更することなく標準情報(TR)として採用するために作成されたものである。0.及び1.については, 原規定の同項目を全文翻訳し, 2.以降については, それぞれ原規定の同項目の内容を引用するものとした。

0. 導入

大規模なフォントライブラリにアクセスするための技術は, 文書処理, 電子出版, 並びに印刷サービス及び表示サービスなどのアプリケーション支援機能において, 次第にその重要性を高めている。

この標準情報(TR)は, フォント資源の配布, 管理及び利用のために提供する, フォントサービスに対するシステム非依存インタフェースを規定する。

この標準情報(TR)は, 次の構成要素をもつ。

• フォントサービスの一般モデルの規定, 及びそれと文書処理モデルの他の部分との関係の規定。
• 抽象フォントサービスインタフェース(AFSI)の規定。AFSIは, システムに依存しない方法でフォント資源にアクセスする機能を定義する。
• フォントサービスシステムの適合性をカバーするステートメントの提供。

備考

フォントサービスに関するJTC1/SC18の活動は, 次の2部からなる国際規格の開発で始まった。 第1部 抽象サービス規定 第2部 プロトコル規定 その標準化作業の過程で, JTC1/SC18は, フォント資源交換用プロトコルは技術開発の途上にあることを認識し, 方針を変えて, 抽象サービス規定に関するフォントサービスのTechnical Reportを作業対象とすることにした。   参考 原規定が発行されたとき, JTC1/SC18におけるこの関連活動は, JTC1/SC34において行われている。

1. 適用範囲

この標準情報(TR)は, JIS X 4161の体系に適合するフォント資源の生成, 配布, 管理及び利用に用いることができるアクセス機能を提供する。

この標準情報(TR)は, 通信プロトコル, 応用プログラムインタフェース及び応用サービスを含 む, 多様な接続性要求に適合する様々な構成において用いられることを意図している。

この標準情報(TR)は, フォントアクセス機能に対する抽象インタフェースを規定する。 この標準情報(TR)は, フォントサービス機能の言語結合に関する具体構文を規定するものではなく, フォントサービス機能を提供又は利用するシステムの間の通信に用いる具体的なプロトコルを規定するものでもない。

この標準情報(TR)は, 次に示すものを含む多様な文書処理環境における利用を意図している。

• オーサリング
• フォーマティング及びページレイアウト
• 印刷サービス及び表示サービス
• 可搬媒体及び/又は情報ネットワークを介した電子出版

2. 引用規格

ISO/IEC TR 15413:2001の2. Referencesによる。

3. 定義

ISO/IEC TR 15413:2001の3. Terms and definitionsによる。

4. フォントサービスモデル

ISO/IEC TR 15413:2001の4. Font service modelによる。

5. データ型

ISO/IEC TR 15413:2001の5. Data typesによる。

6. 記法

ISO/IEC TR 15413:2001の6. Notationによる。

7. 抽象フォントサービスインタフェース(AFSI)

ISO/IEC TR 15413:2001の7. Abstract Font Service Interface (AFSI)による。

附属書A 抽象フォントサービスインタフェース C言語結合

ISO/IEC TR 15413:2001のAnnex A(informative) The abstract font service interface C language bindingによる。

附属書1 ISO/IEC TR 15413:2001

(Information technology - Font services - Abstract service definition)