OEDC 第5回委員会議事録 ■日時:12月22日 14:00 - 16:00 ■場所:国際大学GLOCOM ■出席者:小町、大久保、檜山、山内、上村(以上5名) ■配布資料: 1. アジェンダ(OEDC97-5-0) 2. 前回議事録(OEDC97-5-1) 3. Warwick Framework翻訳(OEDC97-5-2) 4. ISO/IEC JTC1/WG4 N1964(OEDC97-5-3) 5. 日経シソーラス抜粋他(OEDC97-5-4) ■議題 1. 前回議事録レビュー 2. 作業報告 2.1 Warwick Framework翻訳 2.2 OReLでの実証 2.3 その他の報告 3. 報告書 3.1 報告書案 4. 関連動向 5. 次回確認 6. その他 ■議事の詳細 ・ラベリングモデルについて 複数のラベリングを認めると、2000年来の問題(複数のラベルスキーマの 間の相互運用性をどのように確保するかという実在論問題)が生じる。 →閉じられたコミュニティ内であれば、スキーマをある程度制御すること ができるので、2000年問題は生じないが、実際のところ、ユーザが求めて いるのが「オープンな環境」でのナビゲーションなのか「クローズドな環 境」でのナビゲーションなのか不明である以上、どちらを採用するのがよ いかはっきり分からないところがある。 →解決策は二つだけ。一つは、canonical dictionaryと呼ばれるような規 範的な語彙を規定して、実際に使われている属性を一つ一つその語彙の中 の項目に対応させるというもの。もう一つは、項目ごとにリレーションを 定義していくもの。本当のところはどうだか分からないが、前者のほうが 実装が ・フィルタリングについて 前々回の会議で「WWW上のリソースのラベリングの方式を決め、リンクのガ イドラインを示し、残りはエンドユーザのフィルタリングにまかせる」と いう方針をとることになったが、フィルタリングとはどういうことか。 →フィルタとは、結局「ある名前で示され、ある値を持つ」属性について 「その属性の値が、ある範囲の値に収まるか」どうかという式の組み合わ せによって記述できる(“料金”という名前の属性が持つ値“500円”が、 ある範囲“≦1000円”に収まるか)。 ・フィルタリングの標準化 →フィルタリングの標準化は、名前、値、式のいずれかについて行なうし かない。この中で、式(論理式)については、もはやこれ以上手を加える 余地はない。名前の標準化とは、canonical dictionaryを作成することに 結局は収斂していく。値の標準化は思ったより複雑で、二つの値を比較す るためには、アルゴリズムが必要になる場合が多い。通貨単位のように、 一次式で表現できるものだけとは限らない。 ・属性には、一般性の高いものと、ある種の商品やリソースに固有のものが ある。それらすべての属性の標準化をすることは現実的でないので、一般 性の高いものだけを対象とする。 ・標準辞書作成の手順 属性の名前の標準化として、属性名の辞書を作成する。作成の手順には、 1. フィールド調査(既存の辞書などから採取する) 2. ポリシー決定(どのような辞書にするか) 3. 辞書の拡張手続きの決定 ・モノを“分類”するには、属性からのアプローチと、領域からのアプロー チ(いわゆる分類)がある。検索するためには、属性からのアプローチで モノを見ておく必要がある。 ・報告書の構成および分担 1. ユーザ要求 山内(古瀬) 2. 関連動向 全員 3. モデル 檜山 4. 標準辞書 名前−値の範囲 大久保、檜山 5. 値比較のためのアルゴリズム 檜山、上村 5.1 きわめて簡単な比較 5.2 リニア 5.3 複雑な値の比較 6. OReLでの実証 上村 付属書 A. Warwick Framework翻訳 完了 B. TR原案 小町 ※次回、できたものからレビューしていく。 ・次回以降の予定 第6回 1月12日 10:00 - 12:00 第7回 2月12日 10:00 - 12:00 第8回 3月12日 10:00 - 12:00 以上