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2. SGML(Standard Generalized Markup Language)

2.0 SGML制定まで



文書の文字列中へのマーク付けは,タイブセッタ(植字機)用の命令コードに始まる[3].この機器依存の命令コードは, やがて文書を構成する論理的要素に対するマーク付けに発展し, ここに至って文書の論理構造を扱うシステムとフォーマタとが分離された.

マーク付けはさらに,ある文書クラスの論理的要素を共通に識別するようなタグ集合へと一般化され,共通マーク付け(generic markup)と呼ばれた.要素に関する属性記述をもタグに含めて,多様なアプリケーションに対応できるようにしたマーク付けも行われ,一般化マーク付け(generalized markup)となった.

ISO/IEC JTC1/SC18/WG8はこのようなタグ集合の定義方法を国際的に取り決め,言語としての体系付けを行って,標準一般化マーク付け言語(Standard Generalized Markup Language, SGML)を規定するISO 8879[4]とそのAmendment 1[5]を開発し,それらはそれぞれ1986年と1988年に制定された.この国際規格SGMLによって,さまざまな文書やアプリケーションに対してマーク付けが定義可能となり,利便性の向上のために各種の補助機能も用意された.

SGMLを規定するJIS X 4151は,ISO 8879とそのAmendment 1とを含めた規定内容となっている.


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