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6. むすび


SGMLに代表される文書記述言語は, ISOと利用者グループの地道な活動によって体系的に整理され, そのアプリケーションを広げてきた。それがHTMLによってWeb環境に利用されることによって, さらに利用者層を広げることになり, XMLが開発された。このXMLは, 4.2に示した活動等によってディジタル放送のコンテンツ記述を可能にすることにより, さらに一桁以上多くの利用者を獲得することが期待されている。(既に電気通信技術審議会のデジタル放送システム委員会は, BSディジタル放送の関連規格をXMLに一本化することを発表[文献16)]している。)

ディジタル放送においては, 従来のテレビ放送のような連続メディアだけでなく, 新聞情報のような静止文書も統合されることになり, XML等の記述言語で書かれた多様かつ大量なコンテンツが日々一般家庭に届けられ, 視聴者または購読者は, 記述言語で書かれたコンテンツの構造を参照するブラウザを用いて各人各様の見方, 読み方でそれらのコンテンツをレビューすることになろう。


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