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2. DSDL(文書スキーマ定義言語)

(5) 現在の状態



現在までに次の3パートが発行されている。

これらのパートの完成によって,DSDLとしての一応の体系は用意され,今後は処理系の充実が望まれる.まだ他のパートの開発が残されているが,これらは必ずしも必須の規定ではない[3]


他のパートの状態については,2006年5月のSC34会議でWG1が次のRecommendationを提出している。

(1) ISO/IEC 19757-1 (DSDL - 概要)
FCD投票で承認されたことを受けて,WG1はM. Bryanに対して,コメント対処(SC34 N744)に示す変更を組込んで,FCDの改訂を行うことを要求する。そのFCDの改訂版(2nd FCD)を,WG1メンバによるレビューの後,投票のためにSecretariatに送付することを,WG1は勧告する。

(2) ISO/IEC 19757-2 (DSDL - 正規文法に基づく妥当性検証(RELAX NG))の技術訂正
ISO/IEC 19757-2のAmd.1に幾つかの誤りを認めたので,ISO/IEC 19757-2/Amd.1に関する技術訂正案(SC34 N736)を,Secretariatが投票にかけることを,WG1は要求する。

(5) ISO/IEC 19757-5 (DSDL - データ型)
WG1は,A. Brownに対して,J. Tennisonが提案しWG1会議中に修正された変更を組込んで,FCDの作成を行うことを要求する。そのFCDを,WG1メンバによるレビューの後,投票のためにSecretariatに提出することを,WG1は勧告する。

注: CD(SC34 N716)は,2006-05を期限として投票。

(6) ISO/IEC 19757-6 (DSDL - パスに基づく一貫性制約)
R. Jelliffeは,STX (Streaming Transformations for XML)の開発者(複数)にコンタクトして,彼らがDSDL-6の標準化のために彼らの成果を提出してくれるかどうかを確定する。

(7) ISO/IEC 19757-7 (DSDL - 文字レパートリについての検証)
WG1は,M. Murataに対して,コメント対処(SC34 N632)における承認済み変更を組込んで,ISOによってプロジェクトが取消されないように8月のWG1会議での議論に間に合わせて,CDの改訂を行うことを要求する。そのCDの改訂版(2nd CD)を,WG1メンバによるレビューの後,投票のためにSecretariatに提出することを,WG1は勧告する。

注: 1st CD(SC34 N593)は,2005-05を期限として投票。

注: このパートは,使用するUnicodeの文字及びその組合せgraphemeなどを制限する言語,Character Repertoire Description Languageを定義する。

(8) ISO/IEC 19757-8 (DSDL - 文書スキーマ再命名言語)
WG1で議論されたCDに基づいてFCDテキストを準備することを,パート8のEditorに要求する。そのFCDを,WG1メンバによるレビューの後,投票のためにSecretariatに提出することを,WG1は勧告する。

注: CD(SC34 N708)は,2006-05を期限として投票。

(9) ISO/IEC 19757-9 (DSDL - データ型および名前空間を認識するDTD)
CD投票で承認されたことを受けて,WG1はEditorに対して,コメント対処(SC34 N748)に示す変更を組込んで,CDの改訂を行うことを要求する。そのCDの改訂版(2nd CD)を,WG1メンバによるレビューの後,投票のためにSecretariatに提出することを,WG1は勧告する。

注: 1st CD(SC34 N709)は,2006-05を期限として投票。

(10) ISO/IEC TR 19757-10 (DSDL - 検証管理)
2006-04に発行されたW3Cの規定"XML Processing Model Requirements and Use Cases"をレビューして,WG1は次の決定を行った。DSDL-10の要件がこのW3Cの要件に含まれるので,WG1は,このW3Cの規定の次の版をレビューしてから,DSDL-10に必要なTRの進め方を決める。


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