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2. DSDL(文書スキーマ定義言語)

(1) DSDLプロジェクト設立の経緯(ISO/IEC TR 22250-1 RELAXの発行に対する欧米の抵抗)



DSDL (Document Schema Definition Language; 文書スキーマ定義言語)は,XMLで記述される情報の構造を規定するスキーマ言語の国際規格ISO/IEC 19757。


W3CのXML Schemaの開発があまりにも遅いことに業を煮やした日本が,国内で公表されていたTR X 0029:2000, XML正規言語記述 RELAX コアをFast-track手続きを用いてISOに提案した。それは,2001年5月1日を期限とするDTR投票で承認されて,ISO/IEC TR 22250-1:2002[a]として発行された。

投票で承認された直後(2001-05-19/24)に開催されたISO/IEC JTC1/SC34会議では,スキーマ言語という重要な位置付けの規定を日本がFast-track手続きで提出したことに対する欧米の反発があり,その発行を阻止または遅らせようとする動き(この詳細については,文献[b]を参照。)があった。

[a] ISO/IEC TR 22250-1:2002, Information technology -- Document description and processing languages -- Regular Language Description for XML (RELAX) -- Part 1: RELAX Core, 2002-03

[b] 小町, 村田, 他: 2001年度次世代コンテンツの標準化に関する調査研究委員会(NGC)報告書,JSA/INSTAC, 2002-03


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